ウッドデッキ設置、自分でやるか業者か

この記事は、どちらかを勧めるためのものではありません。判断に要る材料を、できるだけ正直に並べます。床板を張る作業そのものは、手順どおりに進められる作業です。仕上がりと寿命を分けるのは、床板の下にある基礎と水平、そして家の外壁や設備とどう付き合わせるかです。

材料が何本要るかは、このページでは計算しません 床板・根太・束石・ビスの数量は、ウッドデッキの材料拾い出し・束石・根太の本数・ビスの本数のツールで計算できます。このページは、その手前にある「自分の手でやれる工事かどうか」の判断材料に絞って整理します。

先に:自分でやったほうがよいケース

後回しにすると読み飛ばされるので、先に書きます。次の条件がそろうほど、DIYで成立しやすくなります。

DIYが向いている条件

逆に、床が高い、地面が傾いている、面積が広い、外壁や設備が近い。この条件が重なるほど、DIYの負担とリスクは増えます。以下で、その中身を1つずつ見ていきます。

論点1:基礎と水平出し ── ここがいちばん仕上がりを分ける

ウッドデッキは、束石(基礎石)の上に束柱を立て、その上に根太を渡し、床板を張る構造が一般的です。束石の高さがそろっていないと、その上のすべてが傾きます。床板をきれいに張っても、下が波打っていれば、歩いたときにたわみやきしみとして出てきます。

水はけが悪く水たまりができる場所なら、デッキの下が湿ったままになり、木部の傷みが早まります。着手前に庭に水たまりができる原因と排水勾配も見ておくと、判断材料が増えます。

論点2:床の高さ ── 窓に合わせるほど、難しくなる

ウッドデッキは、リビングの掃き出し窓から段差なく出られる高さにしたい、という希望が多いものです。ただ、床を高くするほど束柱は長くなり、ぐらつきへの対策や、落下への配慮が必要になります。

論点3:材質 ── 選ぶ木で、加工の難しさがまるで違う

ウッドデッキの材料は、大きく分けてやわらかい木(ソフトウッド)・硬い木(ハードウッド)・人工木(樹脂木)があります。材質そのものの違いはウッドデッキの材質の選び方で詳しく扱っていますが、DIYで効いてくるのは加工のしやすさです。

論点4:面積と運搬 ── 材料は想像より重く、長い

床板や根太は、長さが数mある長物です。家の前まで届いても、そこから庭まで運び込めるかを先に確かめてください。門や通路が狭い、曲がり角がある、といった場所では、長い材料が回らないことがあります。

面積が広くなると、材料の本数だけでなく、切る回数・ビスを打つ本数・束石を据える数がすべて増えます。ビスは床板と根太の交点ごとに打つので、面積が倍になれば作業もほぼ倍です。本数はウッドデッキのビスは何本必要かで確認できます。週末だけで進めるなら、何週末かかるかを先に見積もっておくと、途中で止まりにくくなります。

論点5:家との取り合い ── 外壁・配管・室外機

ウッドデッキは家に接して置くことが多いので、家の側にあるものとの関係が論点になります。

屋根(テラス屋根など)をあわせて付けたい場合は、デッキとは別の論点になります。屋根の付いた構造物は建築物として扱われる場合があるため、計画の段階で自治体の建築担当の窓口に確認してください。

論点6:完成後の手入れ ── どちらを選んでも続く

ウッドデッキは、完成した日がゴールではありません。木のデッキは定期的な塗り直しが前提になることが多く、人工木でも掃除や点検は要ります。傷み方と手入れの中身はウッドデッキの手入れと、傷み方にまとめています。塗り直しに要る塗料の量は塗料は何缶必要かで計算できます。

業者に頼む場合は、完成後に不具合が出たときの扱い(保証の有無・期間・対象)が業者によって違います。見積もりを取るときに必ず確認してください。自分でつくった場合は、不具合も自分で直すことになります。

まとめ:高さ・地面・面積・家との距離で答えが変わる

条件DIYの負担・注意点
低い床・平らで固い地面・小さな長方形軽い。基礎の高さ合わせと段取りが単純になる
コンクリートの上に置く軽い〜中くらい。掘る作業は減るが、排水の向きと高さの調整は要る
面積が広い中くらい。束石・切断・ビスがすべて面積に比例して増える
ハードウッドを使う中くらい〜重い。下穴・重さ・刃の消耗に道具と時間が要る
窓の高さに合わせた高い床重い。束柱が長くなり、ぐらつきと転落への配慮が要る
地面が傾いている・柔らかい重い。基礎の高さ合わせと沈下の心配が増える
外壁に固定したい・配管や室外機が近い重い。防水・点検・排気の扱いを先に決める必要がある

低い床で、平らな場所に、家から独立させて置く。この条件がそろえば、材料をそろえて自分で進められる範囲に収まりやすくなります。材料の数量は次のツールで確認できます。

自分でつくる方向なら、まず材料やキットの楽天リンクをご覧ください。

頼む可能性があるなら、比較の材料を持つ

床を高くしたい、地面が傾いている、外壁に固定したい、配管や室外機の扱いに確信が持てない。こうした場合は、複数の業者から見積もりを取ると、基礎のつくり方や、家との取り合いの考え方の違いが見えてきます。1社だけでは、その内容が自分の家に合っているのかを比べようがありません。

頼む前提でなくても構いません。自分の庭に何が必要とされているのかを、外から見てもらう手段として使えます。複数社の見積もりをどの軸で比べればよいかは、次の記事にまとめています。

ご利用にあたって 本記事は、ウッドデッキを自分で設置するか業者に依頼するかを検討する際の一般的な判断材料をまとめたものであり、施工方法や構造の安全性を指示・保証するものではありません。 基礎・束柱・床の高さ・固定方法は、設置場所の条件と使う材料によって変わるため、製品の説明書やメーカー、専門家に確認してください。 外壁への固定、配管・設備の周辺、屋根を伴う計画については、必ず住宅の施工会社・自治体・専門家に確認したうえで判断してください。 本サイトは、本記事および本サイトの利用によって生じたいかなる損害についても責任を負いません。