ウッドデッキのビスは何本必要か
デッキの寸法と、床板の幅・根太の間隔を入れると、床板を留めるビスが何本要るか、何本入りの箱をいくつ買えばいいかがその場で出ます。見落としやすい「床板の継ぎ目で増えるビス」も数えます。床板や根太の本数もまとめて出したいときは、ウッドデッキの材料拾い出しを使ってください。
この計算は何をしているのか
デッキの床板は、下を通る根太と交わる点すべてでビス留めします。だからビスの本数は、面積ではなく「床板の列数 × 根太の本数」=交点の数で決まります。
根太はデッキの両端にも入るので、間隔の数より1本多くなります。
床板1本で長さが足りないときは、根太の上で2本を突き付けて継ぎます。継ぎ目の根太では、左の板の端と右の板の端を別々に留めるので、交点が1つ増えるのと同じ本数のビスが要ります。
計算例(床板の幅120mm・隙間5mm・根太間隔450mm・1箇所2本)
| 条件 | 列数 × 根太 | 打つ本数 | 買う箱数 |
|---|---|---|---|
| 1.8m × 1.245m・床板4m・ロス0%・100本入り | (1245+5)÷125 = 10列 × (1800÷450+1 = 5本) | 50箇所 × 2 = 100本 | 1箱(余り0本) |
| 3.6m × 1.8m・床板4m・ロス5%・100本入り | (1800+5)÷125 = 14.44 → 15列 × 9本 | 135箇所 × 2 = 270本 | 3箱(284本必要・余り30本) |
| 3.6m × 1.8m・床板2m・ロス5%・100本入り | 15列 × 9本 + 継ぎ目 15列 × 1 | 150箇所 × 2 = 300本 | 4箱(315本必要・余り100本) |
3つめの例のように、床板を継ぐだけでビスが1割以上増え、箱数が1つ繰り上がることがあります。短い床板を選ぶときは、ここを見落とさないでください。
交点1箇所に何本打つのか
このツールでは決められません。床板の幅と材質、製品の施工説明によって違うからです。上の選択肢の1〜3本は、選びやすいように並べた刻みです。
- 施工説明書・商品ページの指定 — これが一番確かです。人工木デッキは、ビスではなく専用の留め金具(クリップ)で留める製品もあります。その場合は、金具の個数を交点の数で数えてください。
- 幅の広い床板は、1本で留めると板が反ったときに浮きやすいので、2本で留めることが多くなります。
- 床板の端(木口の近く)は割れやすい部分です。下穴が要るか、端から何mm離すかも、製品の指定を確認してください。
ロス率は何%見ればいいのか
- 頭をなめる — 硬い木材では、ビットが空回りして頭の溝がつぶれることがあります。つぶれたビスは抜いて打ち直します。
- 落とす・なくす — デッキの隙間から床下に落ちたビスは、まず拾えません。
- 位置の打ち直し — 根太を外して打ってしまったビスは、抜いて打ち直します。
初期値は5%にしてあります。ビスは箱単位で買うので、ロス率を少し上げても箱数が変わらないことが多く、箱の余りがそのまま予備になります。上の比較表で「余るビス」を確認して、足りない心配がないか見てください。
この計算に含まれていないビス
ここで数えているのは、床板を根太に留めるビスだけです。デッキ全体では、ほかにも留め具が要ります。
- 根太を大引・束柱に留めるビスや金物 — 下地の組み方で本数が変わります。→ ウッドデッキの束石・根太の本数
- 幕板・階段・手すり・フェンスのビス — デッキの周りを囲う部材があれば、そのぶんが別に要ります。→ ウッドフェンスの材料計算
- 床板そのもの・根太・束柱の本数 — → ウッドデッキの材料拾い出し
- 保護塗料 — 天然木のデッキは、張り終えてから塗ることが多い材料です。→ 塗料は何缶必要か
よくあるつまずき
「屋外なのに、普通のビスを買ってしまった」
デッキは雨ざらしになります。屋外用(ステンレスなど錆びにくいもの)を選ばないと、数年で頭が錆びて、板の張り替えのときに外せなくなります。錆が木に染みて、黒いしみになることもあります。
「継ぎ目のビスを数えていなかった」
床板の長さがデッキより短いと、継ぎ目のぶんだけビスが増えます。このツールは継ぎ目も数えていますが、継ぎ目の位置を列ごとにずらして張る(同じ根太に継ぎ目を揃えない)と、継ぎ目の根太には板の端が2枚ずつ乗るため、根太の幅が足りるかも確認が要ります。
「箱の途中で品番が変わった」
ビスは、同じ長さに見えても頭の形や色が違うことがあります。張り終わったデッキの表面に、違う頭のビスが混じると目立ちます。足りなくなりそうなら、最初にまとめて買うのが確実です。
自分で張るか、業者に頼むか
床板を張る作業は単純な繰り返しですが、数百本のビスを打つので、インパクトドライバーと、まとまった作業時間が要ります。難しいのはビス留めより、その下の根太を水平に揃えることです。下地から自分でやるか迷っているなら、ウッドデッキの材質の選び方とウッドデッキの手入れと、傷み方もあわせて見て、長く使うための手間まで含めて判断してください。