ジョイントタイル(ウッドタイル)は何枚必要か
ベランダ・テラス・庭に敷く、正方形の連結式デッキタイル(ジョイントタイル・ウッドタイル)の必要枚数を計算します。面積÷1枚の面積では合いません。縦・横それぞれ「何枚並ぶか」を切り上げてから掛け合わせる、タイル特有の計算方法です。
この計算は何をしているのか
ジョイントタイルは、正方形の規格品を隣どうし連結させながら敷き詰めていく製品です。だから面積を1枚の面積で割るだけでは、必要枚数は出ません。たとえば3.2m×2.1m(6.72㎡)の場所に、30cm角(0.09㎡)のタイルを敷くとします。6.72 ÷ 0.09 = 74.6…と割り算すれば75枚で足りそうに見えますが、これは間違いです。実際には幅方向に何列並ぶか、奥行方向に何列並ぶかを、それぞれ別に切り上げてから掛け合わせる必要があります。
手順は3つ
幅3.2mの場所に幅30cmのタイルを敷くなら、3.2m ÷ 0.3m = 10.67 → 11枚です。10枚では20cm足りないので、必ず切り上がります。
同じように奥行2.1mなら、2.1m ÷ 0.3m = 7.0 → 7枚(この場合はちょうど割り切れるので端数なし)。
11枚 × 7枚 = 77枚。面積で割った75枚とは2枚ずれます。このずれは、幅・奥行のどちらかが半端な場合に必ず生まれる「切り上げの誤差」で、面積計算では絶対に出てきません。本ツールは、この縦横別々の切り上げ計算(グリッド計算)でエリアごとに枚数を出し、複数エリアがあれば合計しています。
なぜ向きを変えると枚数が変わるのか
正方形のタイルなら、どちら向きに置いても結果は同じです。差が出るのは幅と奥行が違う長方形タイプのときです。人工芝のタテ張り・ヨコ張りと同じ理屈で、切り上げが発生する辺をどちらに割り当てるかで枚数が変わります。
たとえば幅2.8m × 奥行1.9mの場所に、幅30cm × 奥行60cmのタイルを敷く場合。
| 向き | 横の枚数 | 縦の枚数 | 合計枚数 |
|---|---|---|---|
| タイルの幅(30cm)を場所の幅方向に | 2.8m ÷ 0.3m → 10枚 | 1.9m ÷ 0.6m → 4枚 | 40枚 |
| タイルを90度回転(奥行方向に30cm) | 2.8m ÷ 0.6m → 5枚 | 1.9m ÷ 0.3m → 7枚 | 35枚 |
同じ面積でも5枚違います。長方形タイプのタイルを検討しているなら、上の入力欄で向きを切り替えて、少ない方を確認してみてください。正方形タイル(30cm角・45cm角など)ではこの差は出ません。
屋外に敷くときならではの注意点
ジョイントタイルは屋内フローリングにも使われますが、屋外用と屋内用は素材も選び方もまったく別です。ここでは屋外・ベランダ・庭に敷く前提での注意点をまとめます。
- 雨・湿気での反り — 天然木のタイルは、水分を吸って伸び縮みします。防腐処理や塗装が不十分な未処理材は、雨ざらしで反りやねじれが出やすくなります。商品説明に「防腐注入処理」「屋外対応」の記載があるかを確認してください。
- 直射日光での色あせ・退色ムラ — 木材は紫外線で退色します。日当たりの差がある場所では、日なたと日陰でタイルの色が揃わなくなることがあります。定期的な塗装メンテナンスが前提の製品か、樹脂製・人工木製で色あせに強い製品かは、購入前に確認したいポイントです。
- 排水と下地の水平 — ジョイントタイルの多くは足つき・すのこ状の構造で、下に水を逃がす前提です。水はけの悪い場所に置くと、タイルの下に水がたまり、腐食やコケの原因になります。下地がある程度水平であることも、がたつきを防ぐうえで重要です。
- 隙間からの雑草・虫 — 土の上に直接置く場合、タイルの隙間や足の間から雑草が伸びてくることがあります。気になる場合は下に防草シートを敷く方法もあります。→ 人工芝は何ロール必要かで使う防草シートの計算も参考にしてください。
- ベランダは「置き敷き」タイプを選ぶ — マンション・アパートのベランダは避難経路や防水層を兼ねていることが多く、ビス留めや接着で固定するタイプは防水層を傷つける恐れがあります。管理規約でベランダの改変が制限されている場合も多いため、置くだけで施工が完了する「置き敷き」タイプを選び、事前に管理規約や建物の仕様を確認してください。
カットが必要な枚数について
上の結果に出している「うちカット加工が必要な枚数」は、グリッド計算の合計枚数から、丸ごと1枚で敷ける枚数(フルサイズの枚数)を引いた数です。場所の幅・奥行がタイルのサイズでちょうど割り切れない限り、端の列・端の行は必ず半端になり、カットが必要になります。
ここで一般論として知っておきたいのは、ジョイントタイルは連結式であるため、切ってしまうと端の連結ツメが使えなくなる場合があるということです。ツメの位置や形状は製品ごとに違うので、どの列をどちらの向きでカットするかは、現物を仮置きしながら決める必要があります。本ツールは枚数の計算に徹し、施工手順そのものは扱いません。
ロス率・予備枚数の考え方
初期値の5%は、カットで欠けたもの・割れ・色合わせの調整用の余分です。木材・人工木のタイルは、以下の理由で「ちょうどの枚数」で発注すると足りなくなりがちです。
- 色ロット差 — 木製・人工木製ともに、製造ロットによって色味の差が出ます。後から1枚だけ買い足すと、そこだけ色が浮くことがあります。
- カット時の欠け・割れ — 端の処理でカットする際、割れたり欠けたりすることがあります。予備がなければ、その場で発注し直しになります。
- 連結ツメの破損 — 施工中に連結部分のツメを折ってしまうことは珍しくありません。予備があれば差し替えられます。
四角い場所を素直に敷くなら5%前後、切り欠きが多い複雑な形状ならもう少し多めに見ておくと安全側です。
よくあるつまずき
「面積で買ったら足りなかった」
このページの冒頭で説明したとおり、面積÷1枚の面積では、切り上げの分だけ足りなくなります。必ず縦横それぞれの枚数から計算してください。
「端に半端なタイルが並んで不格好になった」
これは配置の工夫で緩和できることがあります。壁際から順に敷き始めると、半端な列がどちらか一方の端に偏って目立ちますが、場所の中心から敷き始めて、余りを外周へ均等に逃がすという配置の考え方もあります。具体的な割付や施工手順はここでは扱いませんが、発注前に知っておくと仕上がりのイメージが変わります。
ジョイントタイルだけで屋外空間は完成しない
タイルの下の下地づくりや、隣接する部分の材料は別に検討が必要です。土の庭に広い範囲で敷く場合は、下地の防草シートや砕石も合わせて検討してください。また、タイルではなく板張りのウッドデッキを検討している場合は、必要な材料がまったく違います。→ ウッドデッキの材料拾い出し。デッキ材の樹種選び(ハードウッド・ソフトウッド・人工木のどれにするか)で迷っている場合はウッドデッキの材質の選び方も参考にしてください。