塗料は何缶必要か(木部・鉄部)
塗る面積・塗り回数・1缶で塗れる目安面積を入れると、塗料が何缶必要かがその場で出ます。下塗りは塗料を多く吸い込む前提の割増にも対応しています。
この計算は何をしているのか
塗料は「面積 × 塗り回数」ぶん使う、という単純な話に見えて、実際には1回目だけ多く吸い込むという性質があります。これを無視すると、1回目でほぼ使い切ってしまい、2回目の途中で足りなくなる、という失敗が起こります。このツールは、1回目にだけ割増を掛けたうえで、缶数を計算しています。
たとえば面積20㎡・塗り回数2回・下塗り割増25%・ロス率0%・1缶5㎡なら、①は20×1.25=25㎡、②は20×1=20㎡、③は45㎡、④は45÷5=9缶です。数字を上の欄に入れて、同じ結果になるか確かめてみてください。
なぜ1回目だけ多く使うのか
木部は表面に無数の小さな穴があり、塗ったばかりの1回目は塗料がそこに吸い込まれます。2回目以降は、1回目で目止めされた面の上に乗るだけなので、使う量が落ち着きます。どれくらい多く吸うかは木の種類・乾燥具合・塗料の種類で変わるため、このツールでは割増率を自分で調整できるようにしてあります。初めて使う木材・塗料の組み合わせなら、多めの割増(20〜30%程度)を入れておくと、2回目の途中で塗料切れになるリスクを避けやすくなります。
木部と鉄部で、何が違うのか
- 木部 — 上で説明した「吸い込み」が大きく影響します。未塗装の新しい木材ほど1回目に多く使います。
- 鉄部 — 木部ほど吸い込みはありませんが、さび止め(下塗り)と上色(上塗り)で別の製品を使うことが多く、その場合は製品ごとに1缶で塗れる面積が違います。さび止め用と上塗り用で、このツールを2回に分けて計算してください(割増は0%にして問題ありません)。
塗る面積はどう測るか
凹凸のある面(雨戸のよろい戸、格子状のフェンスなど)は、正面から見た面積より実際の表面積の方が広くなります。目安として、平らな板は正面の面積のまま、格子やルーバーは正面面積の1.3〜1.5倍程度を「面」として入力しておくと、塗料切れを避けやすくなります(すきまの分だけ、表側と裏側の両方に塗料が乗るため)。フェンスや手すりのように両面塗る場合は、片面ぶんの面積を2行に分けて入力するか、面積を2倍にして入力してください。
買い物リストに追加で要るもの
- 下塗り材(プライマー・さび止め) — 鉄部や、以前の塗膜が残っている木部では、上塗りだけでは密着しないことがあります。製品の説明書に下塗りの指定があるか確認してください。
- やすり・ケレン道具 — 古い塗膜や錆を落としてからでないと、新しい塗料がすぐに剥がれます。
- マスキングテープ・養生シート — 塗料が要る面積とは別に、塗らない部分を守る資材です。
- 刷毛・ローラー、うすめ液 — 塗料の種類(水性・油性)によって必要な道具が変わります。
よくあるつまずき
「1回目で缶が空になり、2回目が塗れなかった」
ちょうど「面積 × 回数」ぶんだけ買うと起こりがちな失敗です。上の割増(①)を必ず加味してください。
「色ムラができた」
途中で缶が変わると、同じ商品でも製造ロットで微妙に色が違うことがあります。必要缶数を計算したら、最初にまとめて同じロットで買うほうが安全です。特に目立つ面(正面・見上げる位置)から塗り始めると、万一色が変わっても目立ちにくい位置に境目を作れます。
「余った塗料の量が想定と全然違った」
下地の乾燥具合(雨上がりの木は塗料を余計に吸います)や、気温・湿度でも使用量は変わります。計算はあくまで目安として、缶数はやや多めに見ておくのが安全です。余った塗料は次回のメンテナンスに使えます。