ウッドフェンスの材料計算
フェンスの総延長と高さ、使う材の寸法を入れると、支柱の本数・横桟の購入本数・フェンス板(ピケット)の枚数・ビスのおおよその本数がその場で出ます。横桟と板は「必要な長さ」ではなく、定尺の材から何本買えばよいかまで換算します。
この計算は何をしているのか
支柱の本数と間隔
支柱は、指定した間隔の目安に収まるように、総延長を均等に割って配置します。端数が出ないよう、間隔は自動で調整されます。
たとえば総延長10m、間隔の目安1800mmなら、10000÷1800=5.55…なので径間は6つ、支柱は7本。実際の間隔は10000÷6=1666.7mmになります。目安ぴったりにはならないことがほとんどですが、これは両端に必ず支柱が来るようにするためで、フェンスでは自然なことです。
横桟の購入本数
横桟は、1つの径間につき1本(実際の支柱間隔と同じ長さ)を、段数ぶん使います。これを定尺の材から何本切り出せるかで、購入本数に変換します。
定尺が支柱間隔より短いと「定尺から取れる数」が0になり、計算できません。その場合は横桟をジョイントでつなぐ構成になるため、このツールの前提(1径間1本)には合いません。
フェンス板(ピケット)の枚数
板は、隙間を空けながら総延長を埋めるように並べます。考え方は、ウッドデッキの床板を並べる計算と同じです。
板は1枚単位で購入する材なので、ロス率を掛けた枚数がそのまま発注枚数になります。「並べたときのカバー長」が総延長よりわずかに長くなることがありますが、これは板の幅と隙間で割り切れないぶんの調整代です。端の1枚を挽き割るか、支柱の位置を微調整して吸収してください。
フェンス板はフェンスの高さぶんの長さが必要です。購入する定尺がフェンスの高さより長い場合、その差が1枚あたりの切り落としになります(下の「板の切り落とし」欄)。ちょうどの長さの商品があれば、切り落としはゼロにできます。
ビスの本数
横桟が支柱に留まる箇所と、板が横桟に留まる箇所、両方の交点を数えています。
ビスは箱売りが基本なので、この本数を上回る箱数で購入してください。屋外で使うので、必ずステンレス製を選んでください。鉄製のビスは数年で錆びて頭がつぶれ、外せなくなることがあります。
支柱の間隔を広げすぎるとどうなるか
支柱の間隔が広いほど、横桟と板にかかる風圧を受け止める柱の数が減ります。フェンスは面で風を受けるため、台風などの強風時には想像以上の力がかかります。間隔を広げると材料費は減りますが、倒れるリスクとのトレードオフになります。目安の1800mm前後は、あくまで一般的な軽量フェンスの範囲です。高さが高い、目隠し(隙間なし)で風を大きく受ける、といった条件では、間隔を詰めるか、支柱を太く・深く埋めるなどの対策を検討してください。
横桟を継ぎ足す構成にする場合
このツールは「1径間に横桟1本」を前提にしていますが、長いフェンスでは横桟を支柱の途中で継いで、1本の材を複数の径間にまたがって使う構成もあります。この場合、定尺をより効率よく使えて購入本数を減らせることがありますが、継ぎ目の位置が支柱の真上に来るように割り付ける手間が発生します。材料費を切り詰めたい場合の選択肢として覚えておいてください。
自分で建てるか、業者に頼むか
材料が拾えても、フェンスの仕上がりを分けるのは支柱の垂直と、地面への固定です。
支柱の固定方法で、強度も難易度も変わります
支柱の立て方には、大きく「穴を掘ってコンクリートで固める」「専用の金具で束石やベースプレートに固定する」の2通りがあります。コンクリートで固める方法は強度が高い一方、穴を垂直に、深く掘る作業と、コンクリートが固まるまでの養生期間が必要です。金具を使う方法は施工が早い代わりに、地面側の水平・強度に仕上がりが左右されます。
支柱の垂直が、フェンス全体の見え方を決めます
1本でも支柱が傾くと、そこに渡す横桟も傾き、板を張ったときに全体がゆがんで見えます。コンクリートが固まる前に、水平器で複数方向から垂直を確認しながら固定する必要があり、支柱の本数が多いフェンスほど、この確認作業の積み重ねが仕上がりを左右します。
本数が多い、高さがある、風の影響が大きい立地であるほど、施工の難易度は上がります。判断に迷う場合は、見積もりを取って工法の違いを比べてみるのも一つの手です。