パーゴラの材料は何本必要か
パーゴラ(柱+梁+垂木でできた棚状の構造物)の幅・奥行き・柱の高さと、柱の間隔・垂木のピッチの目安を入れると、柱・梁・垂木の購入本数がその場で出ます。梁と垂木は「必要な長さ」ではなく、定尺の材から何本買えばよいかまで換算します。
この計算は何をしているのか
パーゴラは、地面に立てた柱の上に、奥行き方向をつなぐ梁を渡し、さらにその上に幅方向へ垂木を並べた構造です。柱は前後2列、梁は左右の柱の頭をつなぐ2本、垂木はその上に等間隔で何本も並びます。このツールは、柱の本数・梁の購入本数・垂木の購入本数を、寸法から順番に出しています。
柱の間隔と本数
柱は、指定した間隔の目安に収まるように奥行きを均等に割って配置します。ウッドフェンスの支柱と同じ考え方で、両端に必ず柱が来るように間隔が自動調整されるため、目安ぴったりの数値にはならないことがほとんどです。
柱1本に必要な長さは、地上に出る高さに埋め込み深さを足したものです。定尺がこれより短いと柱が足りないため、その場合はエラーで知らせます。
梁の購入本数
梁は、柱の頭の上を奥行き方向に通す部材です。定尺1本で奥行き全体をまかなえない場合は、複数本を継いで通す前提で本数を数えています。
垂木の本数とピッチ・出幅
垂木は梁の上に渡して、幅方向に日よけや屋根材を支える部材です。ピッチ(間隔)は柱と同じ考え方で自動調整します。出幅(軒の出)は、垂木の両端が梁からどれだけ外にはみ出すかで、日よけの掛かり方や見た目の軽さに関わります。垂木1本の必要長さは「幅+出幅×2」になるため、定尺がこれより短いとエラーになります。
柱の間隔を広げすぎるとどうなるか
柱の間隔が広いほど、1本の柱と梁が受け持つ範囲が広くなります。パーゴラは屋根材(後述)を足すと風を受ける面積が増え、積雪地では垂木の上に雪が乗ります。間隔を広げると材料費は減りますが、風圧や積雪荷重に対する余裕は減ります。目安の1800〜2400mm前後は、あくまで一般的な軽量パーゴラの範囲です。具体的な柱の太さ・埋め込み深さ・基礎の仕様は、このツールでは断定せず、地域の風・積雪条件や製品仕様に応じて専門家・自治体の基準に確認してください。
垂木の出幅(軒の出)の目安
垂木の出幅(片側の軒の出)は、日よけとしての掛かり方と、見た目のバランスで決めます。出幅が小さいと梁の真上にしか日陰ができず、出幅を大きくすると日陰は広がりますが、垂木の先端が長く跳ね出す分だけたわみやすくなります。100〜200mm程度を目安にしつつ、垂木の太さ(せい)に応じて調整してください。太い垂木ほど、たわみに対する余裕が大きくなります。
屋根材は、後から足すことが多い
このツールが計算しているのは、柱・梁・垂木という「骨組み」までです。パーゴラは骨組みだけで完成とする使い方もありますが、日よけとして使う場合は、垂木の上にすだれ・シェードクロス(オーニング生地)・波板などを後から張ることが多いです。屋根材の種類によって、垂木のピッチ(すだれなら引っかける間隔、シェードクロスなら固定金具の位置)や、必要な垂木の強度が変わってきます。屋根材を載せる予定があるなら、その製品の推奨ピッチを先に確認してから、垂木のピッチをこのツールに入力し直すと、材料のムダが出ません。
自分で作るか、業者に頼むか
材料の本数が拾えても、パーゴラの仕上がりを分けるのは柱の垂直と、柱の固定方法です。
柱の固定方法で、強度も難易度も変わります
柱の立て方には、大きく「穴を掘ってコンクリートで固める」「専用の金具で束石やベースプレートに固定する」の2通りがあります。コンクリートで固める方法は強度が高い一方、穴を垂直に、深く掘る作業と、コンクリートが固まるまでの養生期間が必要です。金具を使う方法は施工が早い代わりに、地面側の水平・強度に仕上がりが左右されます。
柱の垂直と、梁・垂木の水平が仕上がりを決めます
1本でも柱が傾くと、その上に渡す梁も傾き、垂木を並べたときに全体がゆがんで見えます。コンクリートが固まる前に、水平器で複数方向から垂直を確認しながら固定する必要があり、柱の本数が多いパーゴラほど、この確認作業の積み重ねが仕上がりを左右します。高さがある、風の影響が大きい立地であるほど施工の難易度は上がるので、判断に迷う場合は見積もりを取って工法の違いを比べてみるのも一つの手です。