砂利・砕石は何袋必要か
敷く場所の寸法と厚みを入れると、必要な体積[m³]と必要な袋数[袋]、そして総重量[kg]が出ます。kg表記の袋とL表記の袋のどちらにも対応しています。総重量は、そのまま「運べるかどうか」の判断材料になります。
この計算は何をしているのか
砂利は面積では買えません。厚みを掛けて体積にし、体積を袋の単位に換算する——これだけです。ややこしいのは、袋が「kg」で売られていたり「L」で売られていたりして、単位が揃っていない点です。
厚みはcmで入れてもらい、内部でmに直しています。5cmなら0.05mです。10㎡に5cm敷くなら 10 × 0.05 = 0.5m³、つまり500Lです。
kg表記の袋を体積に直す式です。20kg入りでかさ比重1.5なら、20 ÷ 1.5 = 約13.3Lです。20kgの袋は20Lではありません。ここを取り違えると、必要な袋数が1.5倍ずれます。
袋は割って買えないので切り上げます。この切り上げで出る余りを「端数」として表示しています。
かさ比重とは何か(なぜ石の種類で変わるのか)
石そのものの比重は2.6〜2.7あたりですが、袋に詰めた砂利は石と石のあいだが隙間だらけです。この隙間を含めた見かけの比重が「かさ比重」で、砂利ではおおむね1.5前後になります。つまり袋の中身の4割ほどは空気ということです。
変わる要因は主に4つあります。
- 粒の大きさがそろっているか — 同じ大きさの石ばかりだと隙間が多く、軽くなります。大小が混ざっていると小さい石が隙間を埋めるので重くなります。砕石(角ばっていて粒度が混ざっている)が砂利より重めなのはこのためです。
- 角ばっているか丸いか — 丸い玉砂利は転がって詰まりますが、大粒だと隙間も大きくなります。
- 石そのものの重さ — 軽石・溶岩石・パーライトのように内部に気泡を持つ石は、見た目の量に対してはるかに軽くなります。
- 濡れているか — 雨に濡れた砂利は水を含んだぶん重くなります。屋外に山積みされているものを買うと、乾いたものより重いことがあります。
厚みはどれくらい取るか
厚みの正解は用途で変わりますが、幾何学的な下限ははっきりしています。
粒が3段くらい重ならないと、上から見たときに石と石のあいだから下地が見えてしまうからです。粒径20mmの砂利なら6cm前後。粒径10mmの化粧砂利なら3cm前後が下限、という当たりの付け方になります。
薄すぎると、こうなります。
- 下地が透ける — 黒い防草シートの上に白い化粧砂利を薄く敷くと、下の黒が透けて全体がくすんで見えます。仕上がりが「思っていた白さと違う」原因のほとんどはこれです。
- 光が通って雑草が出る — 砂利そのものの防草効果は「光を遮ること」で成り立っています。薄いと隙間から光が通ります。
- すぐに減って見える — 歩けば砂利は蹴り出され、雨で流れ、土に沈み込みます。薄く敷くと、部分的に地面が出るまでの時間が短くなります。
逆に厚くしすぎると、歩いたときに足が沈んで歩きにくくなり、量も重量も比例して増えます。10㎡の場所で厚みを3cmから6cmに変えると、必要量はそのまま2倍です。厚みの入力欄を動かして、総重量がどう跳ね上がるかを見てから決めてください。
ロス率を初期値10%にしているのは、地面が完全に平らではないからです。凹んだところには余計に入ります。締め固める場合はさらに沈みます。
防草シートと組み合わせる
砂利だけでも雑草はある程度抑えられますが、土の上に直接砂利を敷くと、砂利が少しずつ土に沈み込んでいきます。数年で砂利と土が混ざり、そこに種が落ちて草が生えます。こうなると砂利を全部どけて洗うか、上から足すかしかありません。
防草シートを下に入れると、砂利と土が分離されるので沈み込みが止まります。シートの必要量とピンの本数は → 防草シートは何m必要か(固定ピンの本数まで) で計算できます。
ここが本当の関門:総重量と運搬
このツールが総重量を大きく表示しているのは、砂利のDIYで一番つまずくのが「運べない」だからです。
10㎡の場所に5cm敷くと、体積は0.5m³。かさ比重1.5なら750kgです。20kgの袋なら38袋。ふつうの乗用車のトランクには到底積めません。
宅配便で買う場合
1個あたりの重量上限は運送会社によって違いますが、袋物の砂利は重量ゆえに送料が本体価格を上回ることが珍しくありません。「砂利本体は安いのに合計金額が高い」と感じたら、その差はほぼ送料です。購入前に、その数量での送料を必ず確認してください。また、配達員が1袋ずつ手で運ぶことになるため、置き場所の指定(玄関先か、庭の奥か)で当日の負担が大きく変わります。
自分で運ぶ場合
ホームセンターの軽トラック貸出を使う場合、一般的な軽トラックの最大積載量は350kgです(正確な数値は車検証の「最大積載量」欄に書いてあります)。750kg必要なら、それだけで2往復以上ということです。上の計算結果に往復回数の目安を出しているのは、この判断のためです。
乗用車に積む場合は、最大積載量ではなく乗車定員から換算した積載可能重量で考えることになり、実際にはサスペンションとタイヤへの負担のほうが先に問題になります。20kgの袋を10個積めば200kgで、大人3人ぶんです。
よくあるつまずき
「20kgの袋を20Lだと思って計算した」
一番多い間違いです。かさ比重1.5なら20kgは約13.3Lで、実際には想定の3分の2しか入っていません。袋数が1.5倍必要になります。上の計算はこの換算をしています。
「足りなくて買い足したら、色が違った」
天然石は採れた場所とロットで色味が変わります。白玉石でも、ロットが違うと並べたときに差が見えることがあります。足りない可能性があるなら最初にまとめて買うほうが安全です。ロス率を厚めに見る理由の半分はこれです。
「計算どおり買ったのに、薄かった」
地面が平らでなかったケースです。凹みは先に埋まってしまうので、表面の厚みは計算より薄くなります。凹凸が大きい場所ほどロス率を上げてください。踏み固める(転圧する)予定があるなら、沈むぶんも見込みます。