防草シートは何m必要か(固定ピンの本数まで)

敷く場所の寸法を入れると、必要面積[㎡]と必要なロール数[本]、そして固定ピンの必要本数[本]がその場で出ます。継ぎ目の重ね代(ラップ)を見込んで計算するので、「面積ぶん買ったのに足りなかった」が起きません。

必要なロール数

固定ピンの必要本数

敷く面積(実寸)
買うシートの総面積
端材(余る量)
無駄率
%
ピン:外周
ピン:継ぎ目(重ね部)
ピン:面内
継ぎ目の合計長さ
m
採用した向き・列数

向きを変えたときの比較

伸ばす向きロール数ピン本数端材無駄率
寸法を入力してください

同じ面積でも、シートを伸ばす向きが変わると列数が変わり、ロール数も継ぎ目の量も変わります。

この結果だけで発注しないでください 必ず現物をメジャーで採寸してから使ってください。庭は思っているほど直角でも平行でもありません。防草シートは足りないと継ぎ足しになり、その継ぎ足し部分が真っ先に雑草の出口になります。迷ったら1本多く見ておくほうが安全です。

なぜ「面積 ÷ シートの面積」では足りないのか

防草シートは10㎡のロールで売っていますが、10㎡の庭に10㎡のシートを買っても足りません。理由は2つあります。

このツールは、この2つを両方見込んだうえでロール本数を出しています。

列数 = 切り上げ((敷く幅 - 重ね代)÷(シートの幅 - 重ね代))

重ね代10cm・幅1mのシートなら、2列目から先は1列あたり90cmしか進みません。幅4mの場所なら (4-0.1)÷0.9=4.33 → 5列です。重ね代を無視して4列で計算すると、最後に40cmの隙間が残ります。

1列の長さ = 辺の長さ ×(1 + ロス率)

切り代と採寸誤差のぶんを長めに取ります。1列がロールの長さを超える場合は途中で継ぐことになるので、そこにも重ね代を足しています。

端材 = ロール数 × 幅 × 長さ - 敷く面積

端材には「幅方向の切り落とし」「長さ方向の余り」「重ね代」「ロス率の余裕」がすべて含まれます。無駄率が40%を超えるようなら、シートの幅を変えると劇的に減ることがあります。幅1mと幅2mを切り替えて比べてみてください。

重ね代(ラップ)を取らないと、継ぎ目から生えてくる

防草シートで雑草が出てくる場所は、だいたい決まっています。継ぎ目・端・ピンの穴の3つです。シートの真ん中を突き破ってくる雑草は多くありません。

継ぎ目を突き合わせ(重ねずに端と端をぴったり合わせる)にすると、そこは実質的に「地面がむき出しの一本の線」になります。しかも、シートは日射と温度でわずかに伸び縮みし、風であおられ、上に砂利や人工芝を載せればさらに動きます。施工直後はぴったりでも、数か月後には隙間が開いていることが起こります。

だから10cm前後を重ねます。重ねた部分は上下2枚になるので、光がまず通りません。重ねる幅をどれだけ取るかは、商品の説明書きに従ってください。このツールの初期値は10cmですが、入力欄で変更できます。

重ね代は「上に載るもの」で決める 上に砂利や人工芝を載せる場合、シートは施工中に何度も踏まれ、ずらされます。重ね代を少なめにすると、作業中にずれて隙間ができたことに気づけません。逆に、そのまま露出させて使う場合は、重ねた段差が見えるので、必要以上に広く取ると仕上がりが波打って見えます。

なお、重ね代を大きくすると必要な列数が増え、ロール数が増えることがあります。上の入力欄で 10cm と 20cm を切り替えると、その差がそのまま金額の差として見えます。

固定ピンは、外周だけ間隔を詰める

ピンの本数は、シートの面積からは決まりません。どこに打つかで決まります。このツールは3か所に分けて数えています。

外周ピン = 切り上げ(外周の長さ ÷ 外周のピン間隔)
継ぎ目ピン = 各継ぎ目ごとに 切り上げ(継ぎ目の長さ ÷ 間隔)+ 1
面内ピン = 間隔ごとの格子の交点の数

面内は格子状に打つ前提で数えているため、継ぎ目の線と重なる点をあらためて数えている場合があります。結果は少し多めに出ます。ピンは1本あたりの単価が安く、足りないと作業が止まる部材なので、多めに出る側に倒してあります。

ピンの長さは下地で決める(本数とは別の話) やわらかい土なら短いピンでも効きますが、砂利まじりや踏み固められた地面ではピンが入っていきません。逆に、砕石を厚く入れた下地では長いピンでも効きが甘いことがあります。本数はこのツールで出せますが、長さは現地の土を掘ってみないと判断できません。数種類の長さを少しずつ買って、実際に打ってみるのが結局は早道です。

不織布と織布、どちらを買うか

防草シートは大きく2種類あり、値段が数倍違います。何年もつかは製品と使い方に依存するので断定はしませんが、構造の違いから言えることだけ整理します。

 織布(クロス)不織布
作りテープ状の糸を織って作る繊維を絡めてフェルト状にする
見た目織り目が見える目のない布状
厚み薄いものが多い厚いものが多い
切ったとき端がほつれやすいほつれにくい
構造上の弱点織り目に隙間があり、細い芽が通ることがある厚みのぶん重く、価格が上がる

ポイントは「織り目」があるかどうかです。織布は糸と糸のあいだに規則的な隙間があります。スギナやチガヤのように、先端が針のように硬く細い雑草は、この隙間を通り抜けることがあります。不織布は繊維がランダムに絡んでいるので、通り抜ける直線的な経路がありません。

また、切り口のほつれは施工のしやすさに直結します。織布は切った端からテープ状の糸がほどけていくので、端の始末が必要になります。細かく切り欠く場所(花壇のふち、フェンスの支柱まわり、水栓の根元)が多い庭ほど、不織布のほうが作業が楽です。

どちらを選ぶにせよ、上に砂利や人工芝を載せるなら、やり直しのコストが跳ね上がります。シートを替えるには、上に載せたものを全部どけることになるからです。露出させて使う場所(家の裏、通路の脇)は安いもので試し、上に何か載せる場所は厚いものを選ぶ、という使い分けが現実的です。

上に砂利や人工芝を載せる場合の注意

砂利の下に敷く場合

砂利の重みでシートは動きにくくなりますが、敷いたあとにピンを追加することはできません。砂利をどけない限り手が届かないからです。ピンは砂利を入れる前に打ち切ってください。

もうひとつ、砂利が薄いと、シートが日に当たって劣化します。防草シートの多くは紫外線で劣化します。砂利が動いてシートが露出した箇所から、部分的に傷んでいきます。砂利の厚みは、防草シートの寿命にも効いてきます。→ 砂利・砕石は何袋必要か で必要量を計算できます。

人工芝の下に敷く場合

人工芝には水抜き穴が開いています。この穴から光が入り、雑草が伸びてきます。人工芝を敷くなら防草シートはほぼ必須と考えてください。あとから「やっぱり敷けばよかった」と思っても、人工芝を全部剥がす作業になります。

防草シートは人工芝より少し広めに敷いておくと、端から雑草が回り込みにくくなります。人工芝側の必要量は → 人工芝は何ロール必要か で計算できます。

ピンの頭が人工芝を押し上げることがある 防草シートのピンを打ったまま人工芝を敷くと、ピンの頭のぶんだけ人工芝が盛り上がって見えることがあります。ピンの頭を地面と面一(つらいち)まで沈める、または頭の平たいピンを選ぶ、といった対処が要ります。人工芝は表面が均一なぶん、わずかな凹凸が目立ちます。

よくあるつまずき

「面積ぶん買ったのに足りなかった」

重ね代を見ていないケースがほとんどです。幅1mのシートは、2列目以降は90cmしか進みません。10列敷けば1m足りなくなります。上の計算はこれを織り込んでいます。

「シートの端から生えてくる」

雑草はシートの外側から、境界に沿って伸びてきます。建物の基礎ぎわ、フェンスの足元、花壇のふち。ここは面積としては小さいのに、切り欠きが多くてロスが集中する場所でもあります。切り欠きの多い庭では、ロス率を15〜20%まで上げておくと現実に近くなります。

「ピンが足りずに作業が止まった」

ピンは1本単位では安いのに、足りないとその日の作業が終わりません。ホームセンターに買い足しに行くあいだ、広げたシートは風にあおられます。ピンだけは多めに買っておくのが結論です。余っても人工芝や次の場所で使えます。

関連する計算

ご利用にあたって 本ツールの計算結果は参考値です。防草シートの実寸法・推奨する重ね代・推奨するピン間隔は商品によって異なります。 発注の前に、必ず現物のサイズを商品ページで確認し、敷く場所をご自身でメジャー採寸したうえで、余裕を持った数量で発注してください。 製造ロットによって色味や質感が変わることがあります。 本サイトは、計算結果および本サイトの利用によって生じたいかなる損害についても責任を負いません。