芝生は何枚必要か(べた張り・目地張り・市松張り)
張りたい広さと張り方を選ぶと、芝生(切り芝)が何枚必要かがその場で出ます。何束買えばいいか、目土は何袋いるかまで換算します。
この計算は何をしているのか
考え方は単純で、「芝1枚が受け持つ面積」で全体の面積を割るだけです。張り方が変わると、この「1枚が受け持つ面積」が変わります。
| 張り方 | 1枚が受け持つ面積 |
|---|---|
| べた張り | 幅 × 長さ |
| 目地張り | (幅 + 目地) × (長さ + 目地) |
| 市松張り | 幅 × 長さ × 2 |
目地張りでは、1枚のまわりに目地の半分ずつが付いてくると考えて、縦横それぞれに目地1本ぶんを足した長方形が受け持ち範囲になります。市松張りは芝と同じ大きさの空きを1枚おきに作るので、単純に2倍の面積を受け持ちます。
ロス率は、花壇や水栓を避けて切り合わせるぶん、縁で半端に余るぶん、傷んで使えない芝のぶんです。四角い庭なら5%程度、曲線や障害物が多い庭なら10〜15%を見ておくと足りなくなりません。芝は生ものなので後から買い足すと、色や品種が微妙に揃わないのが厄介です。
張り方で何が変わるか
べた張り
隙間なく敷き詰める方法です。張った直後から芝生の見た目になり、雑草も生えにくいのが最大の利点で、そのぶん枚数が最も多く必要になり、材料費は一番高くつきます。仕上がりを急ぐ場所、人がすぐ乗る場所、傾斜地(土が流れやすい)に向きます。
目地張り
3〜5cm程度の隙間を空けて張り、隙間は目土で埋めます。芝はほふく茎(ランナー)を横に伸ばして広がるので、1シーズンで目地は自然に塞がります。べた張りより枚数を1〜3割(目地を広く取るほど大きく)減らせるかわりに、揃うまでの数ヶ月は隙間が目立ち、その間は雑草が入り込みやすいのが欠点です。費用を抑えたい、かつ待てる場合の標準的な選択です。
市松張り
芝と空きを1枚おきに市松模様に並べます。必要枚数はべた張りのほぼ半分ですが、埋まるまでに1年前後かかり、その間の雑草管理がかなり大変になります。広い面積を安く仕上げたい場合の手段で、狭い庭ではあまり得になりません。
目土は何のために入れるのか
目土(めつち)は、張った芝の上から全面にかける細かい砂質の土です。役割は3つあります。
- 芝と地面を密着させる — 隙間があると根が下に入っていけず、乾いて枯れます。
- 目地を埋める — 目地張り・市松張りで空いた部分を埋め、ランナーが伸びていく足場を作ります。
- 凸凹をならす — 芝の厚みのばらつきや地面の窪みを吸収し、平らな面に整えます。
本ツールでは張る面積の全面に、指定した厚みでかける前提で量を出しています。1㎡に1mmの厚みでかけると、ちょうど1Lです。10㎡に10mmなら100L、14L入りの袋なら8袋という具合に、面積が広がるとかなりの重量になります。目土は砂利や土と同じで、実店舗で買ったほうが安く済むことが多い資材です。
張る時期
日本でよく使われる高麗芝・野芝などの日本芝は、気温が上がってから成長する暖地型です。春(3〜5月)に張るのが最も定着がよく、根付いてから夏の成長期に一気に広がります。梅雨前までなら追いつきますが、真夏の張り付けは水やりが追いつかず枯らしやすく、冬は休眠していて根が張らないため、いずれも避けるのが無難です。
秋(9〜10月)に張る場合は、冬までに根が張り切らないことを見込んで、目地を狭めにするかべた張りを選ぶと失敗しにくくなります。西洋芝(寒地型)は生育のサイクルが逆なので、この時期の考え方はあてはまりません。